2010.11.08 Monday
アルマイト処理
アルミを使うようになってから、やってみたかったのがアルマイト処理。
シュウ酸を使うという知識があり、特殊な設備や薬品が必要なのだろうと漠然と思っていた。
しかし、よく調べると、電解液は硫酸で、封孔処理は沸騰水でぐつぐつ煮るだけでよいと言うことが分かった。
注意: 薄くても硫酸は放っておくと濃縮し、危険になります。肌や衣服などにつけないよう十分に注意して扱ってください。使い終わった硫酸は十分な量の重曹で中和して処理してください。
で、材料の調達。
硫酸は身分証明書とはんこを持っていけば薬局で買えるそうだが、とりあえず、ホームセンターで売られていたバッテリーの補充液(硫酸入り)で試してみる。ちなみに、オートバックスでは硫酸入りは見つからなかった。
封孔処理も、塩素が含まれる水道水は不可との事なので、イオン交換樹脂を通した純水(ピンクの方の補充液)を用意した。
陽極も陰極もアルミ板でよい。
ただし、材料の時点で既にアルマイト処理されていたりするので、これを剥がしておく。
私の場合は、ベルトサンダでヘアライン仕上げにしておく。
これにアルミの針金の表面を磨いたものを縛り付ける。きっちり縛らないと、動いて通電しなくなり失敗する。
で、アルマイト処理したいパーツ側にプラス、使わないアルミ板のほうにマイナスをつなぐ。
私が使った電源は19ボルト500mAの電子楽器用のもの。
調べた範囲では12Vの充電器などを使うとあったが、使った電解液が薄かったためか、たまたまうまくいった。
電解液の濃度によっては大電流が流れ電解液が熱くなったりするらしいので慎重にやって欲しい。
今回は容器として2リットルのペットボトルを切ったものを使った。
倒したりすると危険なので、万一のために衣装ケースの中にセットして行った。
マイナス側のアルミ板から泡が出るが、これが出なくなったら終わり。
上記の条件(濃度不明のバッテリー補充液+19ボルト)では10時間ほどかかった。
泡が出なくなったら染色と封孔処理に移る。